職業訓練の面接内容・質問と対策、服装(求職者支援訓練・介護ヘルパーetc)

職業訓練は再就職支援のために行われている】

私は、ちょっとだけ職業訓練校の講師をしたことがあります。その経験を踏まえて、面接時のポイントなどをまとめてみました。

離職中の人が職業訓練を受ける場合、訓練校の面接試験のもっとも重要なポイントは「再就職支援」ということです。就職を支援するわけですから、志願者から就職意欲が感じられないと評価が低くなります。

とくに求職者支援制度(旧 基金訓練)の場合、職業訓練校は一般の企業が多いです。一般企業が行政から委託されて講座運営をしています。再就職支援の授業を行うかわりに高額な給付金を行政からもらっているのです。

行政からお金をもらっているのに講座終了後の就職率が低ければ、当然のこととして行政から指導が入ります職業訓練校としては、そうした事態は避けたい、というのが本音です。


【質問項目は自己紹介、志望動機、再就職プラン】

上記を踏まえると、重要な面接質問項目は志望動機や再就職プランになります。

・なぜこの講座を志望したのか?
・講座取得後の具体的なプランは?
・就職活動はしているか

こういったことがよく聞かれます。とくに志望動機については、就職のためになぜその訓練が必要なのかが具体的に説得できるとよいです。


【服装はスーツが基本】

再就職支援のために行われる職業基金訓練ですから、スーツで出向いた方が好印象です。もちろん定員割れの講座であれば、私服でまったく問題ありません。しかし、介護福祉士介護福祉士実務者研修(旧 介護職員基礎研修)、介護職員初任者研修課程(旧 ホームヘルパー2級養成研修)、医療事務講座など、人気がある職業訓練コースであれば、スーツをおすすめします。

加えて、転職サイトに登録し、1社、2社介護系の会社の採用選考を事前に受けておいたりすれば申し分ありません。「ああ、この人なら再就職してくれる」と相手に思ってもらえれば、評価は高くなりますから。

ただし、授業期間の途中で訓練を辞めると思われると評価が微妙になることがあるようです。ですので、「訓練中は就活を休止」「訓練後すぐに就職したい」というのがよりよいかもしれません。


【まじめさと素直さと】

職業訓練は、「まじめに授業に出席する」「実習・演習で嫌われない」といったことは最低限必要な要素です。授業をさぼられたり、ロールプレイングや実技で悪い態度をとられたりといったことを、職業訓練校は嫌います。「まじめさ」「素直さ」が伝わるような接し方で面接試験に臨んでくださいね。

幸運を祈ります。