【厚生労働省】介護職員初任者研修課程カリキュラムとは?

【カリキュラムと時間数】

*2016年1月4日更新版。

ヘルパー2級が廃止となり、2013年度からスタートした介護職員初任者研修課程。
介護職員初任者研修とは、どんな授業なのでしょうか。

介護職員初任者研修の資格は、介護系の資格学校にに通って取得します。期間はおおむね1か月から4か月程度。時間数は130時間分。形式は「通信+通学」あるいは「通学」のいずれかです。

厚生労働省によれば、介護初任者研修のカリキュラムは次のとおりです。

・職務の理解 :6時間
・介護における尊厳の保持・自立支援 :9時間
・介護の基本 :6時間
・介護・福祉サービスの理解と医療との連携 :9時間
・介護におけるコミュニケーション技術 :6時間
・老化の理解 :6時間
認知症の理解 :6時間
・障害の理解 :3時間
・こころとからだのしくみと生活支援技術 :75時間
・振り返り :4時間

以上、合計 130時間

厚生労働省のPDFファイルより。
 http://www.mhlw.go.jp/topics/2012/01/dl/tp0118-1-25.pdf

※リンク先の文書に、ヘルパー2級のものも掲載されており、違いを確認することもできます。

また、次のHPのものが詳しくてわかりやすいです。

(わかりやすカリキュラム)
・日本ホームヘルパー協会:訪問介護員の養成と現任者のスキルアップ
 (初任者研修と実務者研修について)
 http://nihonhelper.sharepoint.com/Pages/yousei.aspx


【最大の特徴は「こころとからだのしくみと生活支援技術」】

カリキュラムを見て特徴的なのは、介護職員初任者の場合、「こころとからだのしくみと生活支援技術」に75時間も投入されていることです。技術的なことや、実習に比重が置かれているのです。

厚労省は、次の4点を柱とうたっています。

介護福祉士課程への連続性を考慮し、「こころとのからだのしくみと生活支援技術」として演習による介護技術を修得する時間を大幅に確保

○ 地域包括ケアシステムにおけるチームケアの提供を推進していくため、「医療との連携」に係る時間を確保

○ 今後の認知症高齢者の増加を見込んで、「認知症の理解」に関する科目を新設

○ 「職務の理解」や「振り返り」の科目において、実習(職場見学等)により、実際の介護現場の体験等を実施

※ 職場見学については、資格学校によって、あったりなかったりします。


【筆記試験ってどんな感じ?】

初任者研修の最後に行われる筆記試験についてですが、資格学校数校に電話で聞いたところでは、合格率は9割を超えており、難易度は高くないようです。

ヘルパー資格取得学校の大手・ニチイ学館の話では、筆記は、学校が独自に作成するものなのだとか。なので、スクールごとに微妙に難易度や合格率が違うのかもしれません。これから資格を取る人は、いくつか候補の学校に問い合わせてみるのがよいと思います。


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