【ヘルパー2級の資格の廃止】介護職員初任者研修課程に改変

資格の廃止が決まっているヘルパー2級の資格。2013年度からは、「介護職員初任者研修課程」に変更になりました。ただ、資格取得に必要な授業時間(130時間)については、変わりません。

以下、厚生労働省や資格取得学校に電話で聞いたことをもとに、ポイントを整理しておきたいと思います。

具体的な変更内容としては、施設の基本的な介護業務にも携われるように科目を新設。演習を充実させるほか、筆記試験が加えられました。

カリキュラムについては、技術面が強化・拡充されました。また大きな違いの一つとして、実習を行うかどうかは各資格学校まちまちになった点があります。学校によっては、実習なしで養成課程を修了できるところもあります。

介護福祉士の受験資格については、2017年(平成29年)1月の試験から、介護福祉士実務者研修という新設の資格の修了が義務付けらる方向です。ですので、実務経験3年のみの受験資格で試験にのぞむ場合、2016年1月の試験までに合格する必要がありそうです。

(参考)
・日本ホームヘルパー協会:訪問介護員の養成と現任者のスキルアップ
 (初任者研修と実務者研修について)
 http://nihonhelper.sharepoint.com/Pages/yousei.aspx

なお、ホームヘルパー2級は廃止になりますが、すでに資格を取得している人については、そのまま訪問介護の仕事を続けることができます。

介護資格学校大手のニチイ学館に電話してみたところ、筆記試験は、国家試験ではなく、各資格取得学校等が独自に行うものなのだそうです。ですので、受講する資格取得学校によって、筆記試験の内容が微妙に異なる可能性があります。難易度や合格率がまちまちだとすれば、選択した資格学校によって有利不利が出てしまいます。なので、正確な情報については、各資格取得スクール等に問い合わせた方がいいように思います。

(最終更新:2014年4月13日)


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