【面接のNG回答ランキング】 就活生・転職者に人事経験者より愛を込めて
【人事が不採用ボタンを押す「面接NG回答ランキング」】
まずはリクナビNEXTの記事から。
1位 応募の理由に疑問を感じた
2位 面接での会話が成り立たない
3位 根拠のない自信過剰
4位 給与・制度・残業の話ばかりする
5位 前の会社のグチ・悪口を言う
・人事が不採用ボタンを押す「面接NG回答ランキング」/Tech総研
*リクナビNEXT。採用担当者200人アンケートによる。
【上記ワースト5への体験的解説】
人事へのアンケートというだけあって、どれもうなずけるものばかり。
「応募の理由の真剣さ」大事ですね。
中小企業だって意地があります。あまりに志望順位が低いのがアリアリだと、1次、2次は通っても、役員には落とす人が多いんじゃないでしょうか。
【まず、面接官の質問に答えていただきたいのですが】
これ、当たり前なんですが、優秀な人でもできてる学生は少ないです。
あとで回答を言おうとすると、緊張で何の質問だったか忘れてしまうんですね。
ですので、「質問されたらまずYES、NOとか自分の意見を答えてしまう」。
日常生活でそういう習慣をつけとくことが肝心です。
【「根拠のない自信」が大事だと言われたのにぃ】
「根拠のない自信を持て」。
そうアドバイスする人がめちゃ多い。
でも、現実はこのありさまです。
実は面接は「誠実」こそ最強の武器なんです。
百戦錬磨のおじさん、おばさんは、「根拠のない自信」を見破るのが得意ということですね。
【給与・制度・残業の質問は、OB訪問か、内定後にせよ】
福利厚生をほめる学生はよくいます。
でも、企業としては
「やりたいことがあるんじゃなくて、福利厚生目当てで志望してるの?」
「残業多かったら辞めちゃうのかな(うちは残業多いのに・・・)」
といったことを考えているものなのです。
【悪口連想の法則】
面接官:「どうして競合他社が第一志望じゃないのですか。」
この質問に競合他社の悪口を言う人がよくいます。でも、ですね。「悪口連想の法則」というのがあるんです。
「うちで他社の悪口を言っているということは、他社ではうちの悪口を言うのだなこの人は」
ってことです。
面接では、競合他社のことだけじゃなくて、できるだけ悪口を言わないようにしましょうね。
【私の人事&キャリアコンサルタント経験から】
以下、私の15年以上におよぶ人事&キャリアコンサルタント経験から。
【第一志望と言わない】
大手企業は第一志望と言わないと落とすところが多いです。
中小やベンチャーだと落とされない場合があります。
また、学生がすこぶる優秀な場合は第一志望じゃなくても内定を出すことがあります。
苦肉の策で「第一志望群」という人、いますね。
中小、ベンチャーだといいかもしれませんが、大企業の人事の中には「ばかにしてる」と受け取る人もいますよ。この表現。
参考)
・就職活動 【面接対策】 第一志望群という返答 (>_<)|IT企業の人事責任者が教える就活攻略/内定獲得のコツ/エントリーシート過去問集/GD・面接対策 ☆みんなの就職活動応援日記☆
【受けている業界・会社に一貫性がない】
同じ業界の企業を並べるのがまあ無難ですね。
他社の受験状況で、業界や職種がバラバラだと「真剣に就活してるのか?」「うちが第一志望なのか?」と疑われます。
業界がバラバラの場合でも「経営者の方に魅力がある」とか。
参考)
・面接中、他社の選考状況を聞かれたら・・・
【会社選びの3つのポイントを答えたら、御社でなくてもいいことに・・・】
面接官:「それってウチじゃなくてもいいよね。」
(注意報)3つあげたら他社志望がバレてしまう人が後を絶ちません。
参考)
・面接道場 志望動機 質問4 会社選びの基準を教えてください
【圧迫面接・セクハラ面接でキレる/我を失う】
圧迫面接が効果的なのは「テクニックでは乗り切れない」からです。
短気な人とかストレス耐性のない人とかがすぐわかるので、好んでする企業があります。
「まったくこっちを見てくれない」。
といった態度での圧迫もあります。
乗り切るには「感情的にならないこと」。
これに尽きます。
参考)
・圧迫面接 【完全対策】 - 面接の王道
【学生時代にもっとも打ち込んだことが恋愛(汗)】
多くの学生はそうなんでしょうけど、面接でのろけられてもねぇ。
ベンチャーとかだと喜ぶ面接官はいますけど。
【「教育制度が整っているので成長できると思いました」という志望動機】
「会社は学校じゃないんだよ」。
そう思う社会人が多いんですね。
研修制度が魅力というのが本当の志望理由だとしても、そこは言わずに他のことを考えておくのがベターです。
【自己PRを暗記している】
携帯電話の留守番電話サービスの人のような語り口で話をされても・・・
せっかく仕上げたPRも、暗記口調になったとたん0点になるので気をつけてください。
【しかも自己PRを暗記し切れなくて、沈黙の時間が・・・】
これ、もう面接官としても気まずい時間。
いたたまれないので、面接官の方が部屋から出て行きたくなったりします。
【集団面接で自分の話が終わるとスイッチが切れた顔になる】
自分の話が終わると、とたんに表情が真っ暗になる人がいます。
こわいです><
【集団面接で隣の学生をガン見する(笑)】
「人の話を聞く」のは大事。
だけど真横の学生にガン見されたらどうですか?
よけい緊張しません?
ちなみに面接官側からこれを見ると、エジプトの壁画の横顔のように見えます(笑)
【志望動機が会社説明会とまったく同じ内容】
一生懸命説明会の話を聞いていたのはわかる。
でも、面接で会社説明会の再生をされても・・・
という気持ちになったりもします。
【話が長い】
とくに昼食後の午後一だとつらい。
話が長いと面接官は眠くなってしまいます。
それに、他の学生の時間が減ってしまうので、時間が気になってヒヤヒヤします。
とくに指定がなければ、自己PR・志望動機は1分以内。他の話は30秒以内がいいでしょう。
【何の話かわからない】
「わたしはみんなと協力して大きな成果を上げました。
途中苦しいことがありましたが、そこは一致団結乗り切りました。」
で、いったい何の話をしているんだろう、この学生は。
ということが実は多発しているというのが現実です。
5W1H的なことをある程度入れていかないと、初対面の人には話がわからないのですね。
【コミュニケーション能力があると言う人はコミュニケーション能力がない?】
実に多くの人がコミュニケーション能力があると言うんです。
「こんなにたくさんの人が自己PRしてて面接官も飽きてるのがわからないコミュニケーション能力って何?」
ということですね。はい。
【足が開いている(女子学生)】
ここ数年、面接会場での女子学生の足の開き方が半端ない件。
とくに応接セットとかだと腰が沈み込むので・・・
男性の面接官を悩ましい気持ちにさせないでください。
心からのお願いです。
【短所に長所で答えすぎ】
面接の達人に「短所は長所で言え」とあります。
で、
「ものごとに集中しすぎて周りが見えなくなることがあります」
がおそらく、もっとも多い回答の一つでしょうね。
あんまりこれだと、「この人に誠実さはあるのだろうか」と考えてしまいます。
【退職の理由がネガティブ(転職者)】
まあ、ほとんどの人はネガティブな理由で会社を退職しますよね。
でも、面接官からすれば「引く手あまたでステップアップ」的な人がほしいわけです。
退職した理由の中でも、ポジティブなものを選んで伝えましょうね。
【「私の強みは笑顔です」をこわばった顔で言う】
面接って緊張します。
笑顔がウリなのに笑顔がコワい人が多発していることを覚えておきましょう。
それに、笑顔がステキなら面接ですぐわかるから言わなくてもいいよ。
【最後に】
いろいろ書いてきたけど、以上、あくまで一般論です。
会社によっては変な受け答えをしたほうが「個性的」と評価されたりもします。
会社や業界によって受け答えを少しアレンジできるようになったなら、内定はもうすぐそこです。
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